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買った荷物、届かず (完)

前回カスタマーサービスのオペレーターとの電話を終えてから言われた通り2日待ったものの荷物は届かなかった。

確認のために配送状況のページを開くと堂々とした 配達済み の文字

 

 

新たに配達完了時に撮った写真が貼り付けられていた。

 

 

よく見るまでも無く、馴染みのないドアに床。そして壁に沿って置かれたダンボール。

んー誤配である。

同じアパルトメントの居住者が置き引きしたんじゃないかと最初は勝手に被害妄想に捉われたりしていたが、結果はおっちょこちょいのナマケロ配達員の仕業だったようだ。

 

再びオペレーターに電話を掛けて、誤って別の住所に荷物が届けられてしまった事を話し、やっと返金と再配送の手配をしてもらうことが出来た。

電話履歴から見るに今回は札幌、前回は仙台のオペレーターと繋がって電話をしていた様だ。俺の住んでいる町で起きた本当に些細な事件に対してどこか遠くにいる人が過剰なまでに何度も謝る声を受話器越しに聞くのは疲れた。

こんなやりとりも「仕事だからしょうがない」の一言で片付いちゃうの?

 

話を戻して

再配送された荷物を受け取った数日後、ポストに警察署からの封筒が入っていた。

中身は拾得物の受け取り番号の書かれた紙。誤配された荷物は配達完了写真に載っていたアパートの方かなんかが落し物として警察に届けてくれたらしい。近くの交番だろうと1kgの剥離剤を運ぶのは重くてしんどかっただろうに。

封筒片手に警察署に出向きダンボールを受け取る、窓口のおばさんから今回のようなamazonの誤配による落し物が持ってこられる事が最近よくありますと言われた。加えてこのダンボールは俺の住んでいる町内の路上に落ちていたところを拾われたと言っていた。

 

 

は?

路上?

落ちてたのは、配達完了写真のアパートじゃ無いの?

え?

これで事件解決?

後味  悪くない?

 

 

奇遇だね。俺もなんだ。

けどこれ以上知りようが無いので今日はここまで。